「鬼滅の刃」ブームが異常なので、今(2019・12月)になってようやくアニメ全部見て、漫画も既刊(18巻→19巻→20巻→21巻→ 22巻 →23巻)まで読んでいる。
当方は普段からアホみたいに漫画を読んでる30過ぎのおっさんだ。 ぶっちゃけ最近はジャンプ系を読む機会はほとんどない。 ただワンピースの不敗神話を破ったってんでどんなもんか見とくかなと。 参考:中国サイト「捜狐( そうふ ) 」
まず「U-NEXT 」でアニメを見ていたんだが、しょっぱなから全然面白くなくて、いつ盛り上がるのかなぁと思っていたら26話終わっていた……。
続きは漫画の「7巻〜 」だったので、最新刊まで読んでいるものの……う〜ん、つまらない。 「これ社会現象になるほど面白いか?」ってのが正直な感想だ。
このままほっておくと、あまりにもハマらなすぎてゲロ吐きそうなので 「何でハマらないのか?どこが面白くないのか? 」 を一度しっかり考え、吐き出しておこうと思う。
マニオ
記事下のコメント欄 では、中学生〜アラフィフまで10名→100名→200名→300名 →400名 →500名 →600名以上から様々なご意見をいただいている。 (管理人もできる限り返答) あなたも何かあればお気軽にコメントしてくれ。
★ネタバレゴリゴリ含む★※19巻までの内容 当記事は鬼滅ファンの方には何のメリットもございませんので、読む場合はご注意くださいませ〜。 ☆追記:2020年11月☆ 文章が読めない(意味が伝わらない)一部の方向けに本文に大幅な修正 (さらに分かりやすいように)を加えた。
作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
発売日:2016-06-02
完結 :23巻
→カスタマーレビュー をみる
DMMブックス|キャンペーン情報
→初回限定90%OFFクーポン
→本日のセール&無料作品一覧へ
最大79%OFF
※初回クーポンと併用可能
\電子マンガ読むならココ一択!!/
DMMブックスをお得に使う攻略法
電子書籍ストアで一番おすすめなのは…
マニミ
おっと失敬、ではまずこちらの記事を読んで電子書籍のVR体験をしてみて。
マニミ
へぇ〜電子書籍って魅力的ね ところでどこで買えばいいの?
コチラでおすすめの電子書籍ストアの特徴を紹介しているよ。
マニミ
えぇ〜読むの面倒くさいわ 一番おすすめを教えてくださるかしら?
了解、「DMMブックス 」だよ。少し前まで初回100冊半額クーポンがあったんだけど、今なくなっちゃったからDMMの担当さんに「復活させてくれ〜」って交渉しているところなんだ。
最大3,000円までの制限 付いちゃったけど復活したよ。
とはいえ、年に3回開催される「ポイント50%還元スーパーセール」は健在だから、まだまだ他のストアを寄せつけないくらいお得だよ。
初回限定|上限3,000円
毎日更新|割引&無料作品一覧
最大79%OFF
初回クーポンと併用可能
マニミ
いろいろありがと!でも今月金欠で……無料で読める方法はないかしら?
もちろんあるぜ。 こちらで無料の漫画アプリを紹介しているから、参考にしてみて。
目次
電子書籍キャンペーン情報
DMMの配信サービス
→DMM TVの詳細をみる
※無料期間内に解約すれば料金かからずお試し可
ジャンプ黄金期を読んできた人はつまらないと思う
タップで拡大
タップで拡大
引用:村田雄介集合絵大集合
週刊少年ジャンプとは、集英社が発行している日本一の漫画雑誌である。 現在は月間200万部を割っているが、全盛期は650万部を超えるほど世の少年たちに夢を与えていた。
参考:日本雑誌協会・印刷部数公表
それゆえ当たった作品はとてつもない爆発力を持ち、一気に売れる傾向がある。 とうぜん競争率も高く、ジャンプで長期連載ちょうきれんさい できるのは選ばれし天才漫画家のみ。
その上で4年以上一度も休載することなく、描き続けてきた 「吾峠呼世晴ごとうげこよはる 」先生は、紛れもない天才だ。 ただ単に俺がハマらなかっただけというのは重々ご承知しょうち いただきたい。
そんなマンガ界最強ジャンプは、過去に超弩級ちょうどきゅう の名作を数々生み出してきた。
上記はあくまで一部だ。 もちろんストーリーやジャンルはバラバラなので、本題の「鬼滅の刃 」と単純な比較はできない。
しかし、このあたりを読んで大人になった俺の大脳皮質だいのうひしつ には、これらの記憶が深く刻み込まれている。
そうした無意識化の記憶が「ストーリー・構成・キャラ設定 」などを点と点で結んでしまい、浅く、物足りないと感じてしまったわけだ。
後述こうじゅつ するが、ジャンプっ子にとって鬼滅は特別変わった設定でもなく、むしろ今までのジャンプ作品をうまく組み合わせている。
ソースが消されてしまったが、2019年鬼滅絶頂時の「news zero」インタビューを見ていると、流行りの火付け役になったのは30〜40代の女性 だ。 おそらく少年誌をガッツリ読んでいた層は少ないだろう。
またストーリー構成は浅いほど、誰でも理解しやすい。 この点に関していえば、今の子供たちにウケる内容 と言える。
なぜなら、現代っ子は全体的に「読解力どっかいりょく 」が落ちてきており、漫画といえどあまり複雑な話を好まない(理解できない)傾向があるからだ。
参考:AIvs.教科書が読めない子どもたち
こういった点を考慮すると、時代を捉とら えた作品とも言えるだろう。
もしこれが作者や編集者のマーケティング戦略だとすれば、自分を含め、ジャンプ黄金期を熟読してきた男性層はターゲットから大きく外れており 「つまらない、面白くない」と感じてしまうのも致いた し方ないと思った。
なぜストーリー構成が面白くないと感じたのか?
「鬼滅の刃 」の基本構図は「人間」VS「鬼」 主人公「炭治郎たんじろう 」の一家はある鬼に惨殺ざんさつ されるも、妹の「禰豆子ねずこ 」だけが鬼化して生き延びる。 その妹を人間に戻すために奮闘ふんとう する物語。
で、面白くない一番の理由は、総じて主人公に都合が良すぎる から。
例えば妹の話1つとっても、人間に戻すことが最終目的ならば、それまでの困難こんなん や逆境ぎゃっきょう の総合値に応じて、戻った時に感動を覚えるものだ。
ところが本作は最初の方に少し暴れるだけで、そこから2年間眠って、起きたらある程度の理性を取り戻している。
基本的に他の鬼は人間を喰うか、殺すことしか考えていない。
その理由が
2年間寝ている間に鱗滝うろこだき ってジジィが「暗示」をかけた。
「人間は皆お前の家族だ、人間を守れ、鬼は敵だ」 「人を傷つける鬼を許すな」
人を喰う代わりに眠ることで体力エネルギー を回復。
※つまり鬼になってから数年以上何も喰わずに過ごしている。
人を喰わないように竹の口枷くちかせ をしている。
※呪印とかがあるわけでもなくただの竹。
はっ?こんなヌルい設定で人間に戻したとして、読者はどこに何を感じればいいわけ?
第一話では、今にも人を喰い殺しそうな目つきと風貌で「おっいいね〜」と観ていたが……
その後の「禰豆子」はこんなに可愛くなってしまう……。
オイオイオイ、可愛さとかいらないんだよー、最初の狂った禰豆子はどこいったんだよー。
鬼になってから喋ることはできなくなったが、ジェスチャーでやりとりできるほど……(後々少し話せるようになる)
俺的には、もっと日常的に妹が暴れて「炭治郎」をボコボコにするとか、キーマンの人間に襲いかかってしまうとか、最悪喰っちゃうとか、そういった生き地獄エピソードが欲しいわけ。
そうじゃないと「妹を人間に戻す 」っていう本題の軸がズレて大変さとか辛さがまったく伝わってこない。
マニオ
この先”人間に戻るにしろ ””死ぬにしろ ”そこまでの過程がヌルゲーなんだから、感情移入できねーって。
こんなのは氷山の一角で、とにかく全体的にストーリーが練りこまれていないし、ミラクルビーチフルスーパーバリバリご都合主義だから面白くないと感じた。
※俺が本当に面白いと思った鬼マンガはこれ。
全キャラの過去篇が浅いので全く共感できない
面白い漫画の過去篇は必ずといっていいほど盛り上がる。 なんなら本編を超える話も往々にしてあるものだ。
鬼滅の刃 に出てくる鬼は元人間であり、事情があって鬼になったパターンが多い。 「柱」になるような奴らも皆何かしら抱えているが、どいつもこいつも話が浅すぎる。
例えば「鬼殺隊」最強の男「悲鳴嶼 行冥ひめじま ぎょうめい 」の過去は……
タップで拡大
タップで拡大
©鬼滅の刃16巻|集英社
盲目もうもく の優しいガリ男が身寄りのない子供9人を寺で育てている。 血の繋つな がりはなくとも本当の家族のように暮らしていた。
ところがある日、言いつけを守らず夜になっても寺に戻らなかった1人が鬼に捕つか まってしまう。 その子は保身のため他の家族を喰わせることを約束。その夜、鬼に襲撃され結局1人しか助からなかった……。
信じていた子供に裏切られたのも辛いだろうし、目の前で子供たちが殺されていくのも酷こく だと思う。 しかし、1人だけ助かった理由が「悲鳴嶼ひめじま 」がキレて夜明けまで鬼を殴り潰し続け、朝日を浴びて消滅したからなのだ。
基本的に鬼のスペックは人間をはるかに凌ぐ。
そして救った子供は4歳だったので混乱し、駆けつけた大人に「みんなあの人が殺した」と言ってしまう。 子供たちの亡骸なきがら だけを見た人々は「悲鳴嶼」が殺したと思い投獄されてしまったって話。
マニオ
え?ちょ待って?目が見えず喧嘩もしたことねー男がいきなり鬼に勝っちゃうの?しかも素手で?1mmも共感できねーわ。 あと最初から盲目設定は無理があるだろ。 そこは鬼と戦って目潰されたってことでよくねーか。
実は似たような話が「るろうに剣心 」安慈あんじ 和尚の過去篇だ。
安慈もまた、身寄りのない子供を自分の寺で預かり、面倒を見ている。 「仏様はいつも私たちを見ている、だから祈ろう」とニコニコしている優しい僧侶だった…。
©るろうに剣心|13巻
ただ当時は廃仏毀釈はいぶつきしゃく により、仏教とかやってる奴は殺すぞ?寺とか壊すぞ?的な感じだったので、このお寺は村長からマークされていた。
そんなある日、村長から直々に村から出ていくように言われ、移住を余儀なくされてしまう。
その帰り道、村長の付き人が 「相手はボロ寺の貧乏坊主と小汚ェ親無し共、どんな風に扱ったってどこからも文句出ねェっしょ 」 とか言い出し、子供達が寝ている夜更けに寺に火を放つ鬼畜きちく の所業しょぎょう を決行。
ちょうどこの時「安慈あんじ 」は滝行中で、気配を感じ急いで戻るも、寺の入り口付近で頭を殴られ気絶してしまう。
薄うす れゆく意識の中 「御仏みほとけ よ…この子達こたち はこれまでずっと辛つら い思おも いをしてきた…どうかこれからは幸多さちおお い未来みらい を…どうかこの子達こたち に御加護ごかご を 」 と必死に願った……。
しかし朝方意識を取り戻すと、寺は全壊ぜんかい し、子供達は全員焼死しょうし 。 「…何故?何故この子達を見捨て給たも うた……」 と初めて仏像を殴りつける。
そして、祈りや願いなどでは誰一人救えないことを実感し、ブチギレて優しい和尚から仏の道を外れた「破戒僧はかいそう 」となり復讐を決意。
©るろうに剣心|13巻
そこから5年修行をして、火を放った奴らを皆殺しにする。 この頃にはガタイも2倍くらいになって、人間の頭を素手で潰せる怪力および、対象物に高速の二撃目を加える破壊の極意「二重ふたえ の極み」を会得していた。
たぶん修行して1年も経つ頃には皆殺しにする力はあったと思う。でも5年なんだよな。 子供達を殺された傷はそんな簡単に癒えないだろうし、己の甘さを完全に消しさり「破戒僧」になってから復讐を果たしに行っている。
作者:和月 伸宏
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
発売日:1994-09-30
完結 :28巻
→カスタマーレビュー をみる
DMMブックス|キャンペーン情報
→初回限定90%OFFクーポン
→本日のセール&無料作品一覧へ
最大79%OFF
※初回クーポンと併用可能
ブチギレたからって急に強くなったりしないし、想像を超える悲劇ひげき に襲われれば、修羅の道に堕お ちてしまうほど人間は弱い生き物なんですわ。
これくらいの背景をしっかり描くからこそ、読者は共感し心動かされるわけだ。
「悲鳴嶼ひめじま 」の話に戻すが、もとから強い奴が筋トレして、さらに強くなりましたってエピソードの何がおもしれーの? 最強のキャラがそんな雑な設定でいいのかよ。 もっと地獄を乗り越えてこいやと。
こんな感じで鬼含ふく め主要キャラの薄い過去篇を一人一人やって尺しゃく を取る割に、結局この物語に真の悪党はいないんでっせ〜 風に持ってかれるので、ストーリーに緩急かんきゅう がない。
せっかく良い食材を見つけても、最後は全部カレーの具材としてぶっ込んじゃうわけ。 こちとら100g1万円の肉を味わいたいのに、毎回カレー出されてる気分。
食材(ストーリー)と食材(ストーリー)が混ざり合って、1つ1つの味が薄くなる=これといった衝撃的なエピソードがない。
というわけで、過去篇大好きマンとしては、もっとしっかりキャラの役割を分けて欲しかった。
全体的に戦闘力の設定が崩壊しているのでワクワク感ゼロ
先ほどから出てきている「柱」は人間側最強の9人だ。 つまり現時点では強すぎる鬼を倒す唯一ゆいつ の希望でもある。
そんな「柱」の1人が手を縛られた状態の主人公に頭突きかまされて出血した時は「????」でしたわ。
イヤイヤイヤ、もっと圧倒的であれよ。 「炭治郎」なんか小指で倒せよ。 なんなら気迫のみで黙らせろよ。 それがあって初めて「おぉー柱すげー」ってなるんじゃねーのかよ。
ネタバレになるが、単行本18巻では「柱」と「炭治郎」の力の差はほぼなくなっている。 キャラによっては「炭治郎」のが強いんじゃね?ってレベル…。
あと鬼ども、お前らもっと強えーだろ?主人公だからって遠慮すんなっ!!本気を出せ本気を。 世の中、気合いや運だけじゃどうにもならねぇ理不尽なこともあるってのを世の少年たちに教えてやるのがお前らの役目だろ。
ワンピース で冥王に2年も修行つけてもらって、四皇の幹部と死闘を繰り広げて、めたクソ強くなったと思ったルフィが「カイドウ」に一撃でやられた衝撃。
タップで拡大
タップで拡大
©ONE PIECE
幽遊白書 で幽助が魔族の血に目覚めて、S級レベルの仙水を子供扱いして、最強になったかと思いきや魔界にはS級なんてゴロゴロいて、1000年飯食ってない死ぬ寸前の親父を椅子から動かすこともできなかったラスボス感。
タップで拡大
タップで拡大
©幽☆遊☆白書
BLEACH で藍染 惣右介あいぜん そうすけ がちょっと本気出したら同じ隊長格の狛村 左陣こまむら さじん を鬼道の一撃で仕留めた格の違い。
タップで拡大
タップで拡大
©BLEACH
マニオ
こういう圧倒的な絶望感や無力感が「鬼滅」にはないんだよな。 ちょっと修行しただけで強くなりすぎちゃうし、主人公が全然負けねーからワクワクしねぇ。
漫画だと技の見せ方が下手すぎてストレスを感じる
鬼滅の刃 は絵が下手だから無理って声もよく聞くが、俺はそうは思わない。 これくらいの作画は世の中ゴマンとあるし、普段の描写はそんなに気にならない。
しかし、敵も味方も「技」を発動するシーンでは何をやっているのか全然わからないのである。 これは絵が下手なのではなく、見せ方が下手 だと言っていい。
戦闘シーンは、もっとも盛り上がる場面なのに、それがわからないのは致命的ちめいてき だ。
タップで拡大
タップで拡大
©鬼滅の刃17巻|集英社
上記の技の終わりから見るに、居合いを打ち合ったシーンだろう。 ※解説のため「鬼滅」の中ではかなり分かりやすいシーンを抜粋&前後の文脈は無視 している。
もちろんこれくらいの作画であれば、想像もつくし、読んで字の如く遠い雷と書いて「遠雷えんらい 」なので、遠い間合いから雷の如き速さで距離を詰める技と仮定できる。
しかし、このバトルシーンは鬼滅の中で分かりやすい部類だ。 その他のシーンはあまりにも酷すぎて、引用すると悪意を感じさせてしまうため、あえて避けている。
例えば上記のシーンでも、直後の「善逸ぜんいつ 」のコマで「何?あの間合いから一瞬で詰めてきやがった 」って心境を入れたり 敵の「獪岳かいがく 」が「ここから一瞬で距離を詰める俺の遠雷をくらえ 」みたいなナレーション的な説明を入れることもできる。
そもそも漫画の強みとは、文字(読解)と作画(視覚)両方でバランスを取れるところだ。 作画が苦手なのであれば「解説」を足すことで、より多くの読者に訴えかけることができるということ。
©ジョジョの奇妙な冒険・第2部
さらに具体例を出すなら、ジャンプ史の中でも特に技(状況)の説明に力を入れているジョジョの奇妙な冒険 だろう。
★豆知識★ 鬼滅に出てくる全集中などの呼吸法は、ジョジョの「波紋呼吸法はもんこきゅうほう 」から派生している。
そりゃ読み手としては絵で見せてもらえた方が嬉しいが、漫画家さんだって得意不得意はあるだろうし、誰もがわかりやすくキレイな絵を書けるなんてことはありえない。
だからこそ、ジョジョのような一手間(週間でここまでやるのは大変だが……笑)をかければ、視覚で理解できなくとも、読解できるようになる。
まぁこの辺の細かなニュアンスは漫画を読みすぎてきた故の弊害へいがい というか、バランス感覚というか、思いっきり主観であることは否めない。 とにかくアニメで見て「あぁこういう感じの技だったのね」てわかるものが多いのは事実だ。
さらに俺の場合は頭の中で模擬対戦もぎバトル をしながら読むのが好きなもんで「A」に対する返し技「B」それを躱かわ して「C」さらにカウンターで「D」みたいな。
漫画では「技」の動きがほぼわからず、これができなくてストレスを感じた。 ただ「ufotable 」のおかげもあり、アニメではよくわかるどころか普通に神ってる技もあるのは言っておく。
特に気に入ってるのがアニメ17話で「善逸ぜんいつ 」が放つ「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃へきれきいっせん ・六連」のシーン。 ここは厨二心をくすぐられるのでアニメ好きの人は見る価値ありだ。
ギャグが破壊的に面白くなくて眉間のシワが戻らない
ギャグシーンはマジで面白くない。 いくら子供向けに書いているにしてもしつこ過ぎる。
特に「善逸ぜんいつ 」がヒーコラ言ってるシーンは漫画なら読み飛ばせるが、アニメだと地獄絵図そのもの。
マニオ
善逸のギャグシーンを平均すると1シーンに付き、約28秒もふざけてるわけ、だから「あぁウルセェ〜」しか感想が出てこない。
いやね、ギャグシーンが面白くないのは鬼滅の刃 に限ったことじゃなくて、「ワンピース」だろうが「HUNTER×HUNTER」だろうが面白いと思わないよ。
けど、他のは尺が短かかったり、仲間全体でバランスを取るから適当に流せて嫌味がない。 仲間全体ってのはワンピースでいえば(ウソップとルフィとサンジ)・(ナミとゾロとルフィ)みたいな感じ。
それが1人で延々ふざけてるわけだから、眉間に寄ったシワが戻らないのである。
ちなみに、俺がジャンプで一番笑った記憶は 「銀魂」46巻・第四百二訓〜始まる 「ビームという響ひび きはあらゆる者もの のハートを射抜いぬ く」だ。
ちょこっと解説すると、スターウォーズ の
オビ=ワン・ケノービにかけて「尾美 一おび はじめ 」と書いて「オビワン」と読む発想力
ライトセーバーにちなんで剣術流派を「ビームサーべ流るー 」にした着眼点
ソードマスターをもじって「銀河剣聖ギャラクシーソードマスター 」という絶妙な語呂
にはマジで爆笑した。
これだけふざけた入りで、オチは号泣に持ってくるあたり「空知先生」の変態(天才)さが遺憾無いかんな く発揮されているので、未読の方はぜひ読んでみてほしい。 ※スターウォーズ を全く知らなくても面白いよ。
タップで拡大
タップで拡大
©銀魂
鬼のラスボスがクズ&ダサすぎて魅力なし
俺は味方よりも敵の設定こそこだわった方がいいと思っている。 なぜなら善悪ぜんあく の高低差によって正義の意義も変わってくるからだ。
ましてラスボスなら、単なる悪では魅力的にならず、悪の中のカッコ良さをどう見せるか? 具体的には「怒り」の矛先ほこさき をどこに向けているかで、共感値やファン層はほぼ決まってしまう。
要するに、敵が輝けば輝くほど、魅力的であればあるほど、相関関係により味方も輝くということだ。
鬼滅の刃のラスボスは「鬼舞辻 無惨きぶつじ むざん 」なわけだが、圧倒的な強さに加え、見た目は悪くない。 でも中身がクソオブクソ。目的もやることも何もかもがダセェの一言。
ダサいなりにギャグキャラなり、イカれサイコキャラに振り切っているならいいが、どっちでもない中途半端キャラ。
正直「無」の感情しかない。この先は全く興味のないキャラを無理やり考察した。
無惨様のクズダサエピソード
酔っ払いの兄ちゃんに軽く絡まれただけでブチ切れてその場にいた3人を全殺し。
鬼の中でも上から7番〜12番目に強い下弦の奴らを集めて1体を残し、他は理不尽に全殺し
柱を1人殺したと報告に来た部下に対し「たかが柱を始末したから何?鬼が人間に勝つのは当然だろ」というブラック企業の上司ばりのクソっぷり
病床で今にも死にそうな鬼殺隊当主と初めて言葉を交わした時に出てしまう圧倒的ザコ感
例えば、2番目の下弦の鬼集めて全殺しした時は、「なんでお前らそんな弱いの?お前ら役に立たねーからいらねーわ」っていう鬼パワハラを振りかざして全殺し。
3番目の「鬼が人間に勝つのは当然だろ」ってセリフ、ここだけ聞くと悪くないが、コイツは普段から「鬼殺隊」にめちゃくちゃブルってすぐ逃げるような奴なんですわ。
こんな感じで終始小物しゅうしこもの っぽさが前面に出ている。何千年も生きた経験や知識・知恵がある分、普通に考えたらチートキャラのはずが、オーラも知性もまるで感じないヘボ野郎 。
基本的に自分のことしか考えていないので、何度見返しても魅力は0のまま。
無惨が小物でワガママで成長できない理由
出てくるたびに自身の株を下げ、コイツはもうどうしようもねぇなっと思っていた矢先、12巻の22ページに違和感の正体が載っていた。
©鬼滅の刃12巻|集英社
無惨は”変化 “を嫌っているのだ。 「状況・肉体・感情」あらゆる変化は劣化れっか であり衰おとろ えだと考えており、逆に完璧で永遠に変わらない”不変 “を望んでいる。
鬼滅の刃 は大正時代を舞台にした物語、当時は第一次世界大戦(大正3年)が起こり、日本の産業革命が大きく進んだ時代だ。
この激動の時代に「不変」などと耄碌もうろく しているバカは無惨ただ1人くらいだろう。
かのチャールズ・ロバート・ダーウィンもこう述べている。
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change. 訳:生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。
引用:名言+Quotes
鬼殺隊きさつたい は常に鍛錬たんれん を重ね「柱」ともなれば、己の寿命すら犠牲にし、わずか二十数年で生涯の幕を降ろす者もいる。 そこまでしなければ鬼との圧倒的な戦力差を埋められないからだ。
限られた時間の中で、粉骨砕身ふんこつさいしん する者たちと半永久的な時間があり、人を喰うだけでパワーアップし、変化=衰おとろ えとしか考えられず、誰からの助言もない裸の王様では品性に差が出てしまうのも当然と言えるだろう。
独裁組織どくさいそしき 最大の欠点は、俯瞰ふかん の視点から見てくれる者がいないことだ。 したがって「無惨」は小物であることをこの先も自覚できないし、力だけが増幅していき、心は成長しない典型的な老害といえる。
鬼滅の刃 おもしろい
鬼滅の刃 面白くない
上記はそれぞれのキーワードで検索した中から適当に抜粋した。
検索して気づいたが「おもしろい 」と言っている人は「なぜおもしろいか?」を語っている人が異様に少ない。 また当ブログに引用されたからか、投稿を削除する方も多い。
断っておくが、俺は鬼滅を面白いと言っている人を批判しているわけではない。 ただ単に俺にこの作品が合わなかっただけだ。
面白いと思うなら、堂々と胸を張り発信すればいいし、他人の意見に流されず、自分の芯を持ってもらいたいと思う。
逆に「面白くない 」の検索結果は、それなりに理由も述べられていて、多くの他作品に触れてきた傾向が見て取れる。
結論:鬼滅の刃は子供と漫画・アニメビギナー向けの作品
以上が鬼滅の刃にハマらなすぎて、いろいろ吐き出さないと窒息死ちっそくし しそうだった俺の感想だ。
一言でいうと「子供・漫画ビギナー 」向けの作品かな。 少なくとも、多ジャンルを読む漫画狂が人気にあやかると拍子抜ひょうしぬ けする可能性大。
もちろん鬼滅ファンを否定する気はないし、誰が何を好きになるかは自由である。 アンチだなんだと低次元の話をしたいわけでもない。
ただ「鬼滅の刃 」キッカケで、他作品にも興味を持ったり、ハマってくれたらオタク産業がより盛り上がるので嬉しいなぁと思っている。
※この記事の一番下にコメント欄 があるので、あなたのご意見もぜひ。 10代〜50代まで10名→100名→200名→300名 →400名 →500名以上の方々が参戦して盛り上がってまっせ。(内76件管理人返答)
作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
発売日:2016-06-02
完結 :23巻
→カスタマーレビュー をみる
コメントはお気軽にどうぞ
只今のコメント数 (727件)
アラフォーの女性です。記事にとても共感しました。
作品は公式の単行本1巻の試し読みでギブアップ、テレビの総集編は見ました。
私はアニメ漫画には疎い人間ですが、ありきたりで意外性の無いストーリー、絵の古さ、設定の浅さ、表面的で上滑りしたセリフなどが目につき、良いところが見つけられませんでした。
こういう作品が好きな人はいるでしょうが、ここまで持ち上げられる要素は無いように思います。
あと上のほうのコメントで「登場人物の言動が気持ち悪い」とありましたが、それにも共感します。上滑りしたセリフと同じような意味かもしれません。
北九州市漫画ミュージアムに「週刊少年ジャンプ応募者全員サービス鬼滅の刃最終話まるごと複製原稿セットmini」と「映画鬼滅の刃入場者特典煉獄零巻」を寄贈しました。すごいだろう?
20年ほど惰性でジャンプ買い続けてる40代女です。
鬼滅は本誌でずっと読んでましたが、
全然ハマれませんでしたね…
特に炭次郎があまり好きではなかったです。
途中で一度くらい派手に負けて、急成長して欲しかった。
また、ライバルらしいライバルがいないのがイマイチでした。
追加の味方が大体炭次郎ヨイショになるだけ…
なんかずっと上の方に掲載されているので、読んでましたが、
女性キャラの活躍は良かったですが、それくらいですね…
あとラスボス戦は割とひどいです、
ラスボス自体がここ10年くらいの長期連載では
1、2位を争うレベルでつまらなかったかも、
20週打ち切り漫画の最終決戦みたいで、
あれで愛想尽かした人があまりいなかったのが意外です。
あと、似た時期に始まって大体同じくらいに終わった
約束のネバーランドも、大体同じ感想です…
結末が残念過ぎるのも同様で、これも10年単位の最低レベルかも。
最初はネバーランドの方が推されてて、
気付いたら鬼滅の方がごり押し強くなってましたね。
アニメの感想としてコメントさせていただきます。
2週連続で地上波で総集編が放送されていたので意を決して観てみましたが、はっきり言って過大評価じゃねこれ? と思いました。
そして、橋田壽賀子ドラマを上回る説明ゼリフの多さに辟易としてしまいましたね。
作画が綺麗で戦闘シーンは結構アツいので駄作とは思いませんが、やたらと心理描写(つーか説明)が多く、ギャグパートはできの悪いラノベのような臭みがあり、「そんなにヒットするほどなのか?」と思わざるを得ませんでした。気がつけば「鬼滅の刃 いうほど面白くない」で検索をしている自分がいたのです……。
主さんはつまらなさの原因を過去のジャンプ作品との対比という観点から語っておられて大変読み応えがありました。鬼滅の刃アニメよりも主さんの批判のほうが面白いです。
他の鬼滅について書かれている記事も大変興味深いので読ませていただこうと思います。
はじめまして、アラサーのおじさんです。
連載当初に数話分読み、これは打ち切りだなと思いました。
ジャンプSQで連載している終わりのセラフの和風版だなと思いつつ、読んでみましたがチープすぎて切ったのを覚えています。
時は流れ、アニメ化し社会現象となりました。周囲の面白いという声も大きかったので、アニメとマンガを途中まで拝見しましたが、自分の中から出てきた感想はただただあの漫画をここまでグレードアップさせた制作会社スゲェという思いだけでした。そして、どちらも途中でやめました。
ジャンプで好きな作品はクレイモアやワンピース、H×Hです。
黄金期の作品読んでたこともあって、ほんのりと塩味がする程度のスープでは満足できない様です…
自分も鬼滅はそんな面白いとは思えません。
鬼でる殺す、鬼の可哀想な回想シーン、鬼でる殺す、回想シーン、鬼でる殺す・・・・のルーティンがマンネリ感がすごいです。
あとは口悪いキャラ多すぎ。
あとは、やはり作者が女性だと異性の価値観で構成されるので男性には刺さらない。
まず芸能人やにわかが煽ってたり家庭のコミュニケーションツールとして利用されてる面が強いですし、進撃の巨人みたいな企業案件多すぎです、本当うざい。
漫画とアニメ・映画を純粋に評価してほしいし、人気があるって洗脳状態で見る人多いのがツライ。
設定からですが個人的見解
1敵キャラの個性が弱い 全て蜘蛛鬼一家以上手をかけてほしかった。
2主人公と敵の力関係等は映画を見てるくらい早く成長しすぎ
3日輪刀の設定をもっと深く最初から掘り下げてれば深みがでた。
まぁ忍空の組システムとその属性の技っぽいのもジャンプ王道としてはいいけど、いかんせん底が浅すぎです。
セイントセイヤの様な敵が次々出てきて倒すっていうのもわかるけど主人公の心の成長が今一伝わらない。
また必殺技というか得意技が出た時ののワクワク感が無い、ジャンプでの例でいえば
邪王炎殺黒龍波 元気玉 南斗水鳥拳 男塾の覇極流千峰塵 一文字流斬岩剣 キン肉バスター などくすぐる要素が本当にない。
※あと無限城はゲットバッカーズで使ってるからネーミング変えてほしかった。
一通り読んでも同時期なら約束のネバランドの方が作りはいい。
この作品はもっと細かく深くまで作りこんで、フェアリーテイル位の巻数までゆっくり進めたほうがよかった。
呼吸といい血鬼術といい刀の色設定といい珠世さんのここ一番での使い方といい全て甘いわ・・
元がいいだけに全て雑でどれも心に残らないって状態ですので、凄くもったいなかった作品NO1が鬼滅の刃です。
何が面白くなかったのかスッキリさせられる記事でした!
好みや嗜好はそれぞれなので、ハマってる人はそれでいいと思いますが、流行ってすごいなぁと、感じてました。
アニメでなんとなく最後まで見て、気づいたら大ブームになってて、自分との温度差についていけず、「Dr.STONEの方が面白くなかった?」といっても「見てないわ~」と言われ、他にも面白いのいっぱいあったのに、どこもかしこも鬼滅一色でモヤモヤしてました。
二転三転してるのに圧倒的な強さを見せつけてくれたコブラやシティハンター、伏線が張り巡らされた約束のネバーランドやシャーロット、リゼロなどなど、ハマったアニメはいっぱいありますが、鬼滅は…よさがわかんない…まぁ。なんとなく見るには普通だったと思ってます。
ただ、そんなに面白いと思わなかったアニメがここまで騒がれてると、だんだんウザくなってきてる部分もあり、特集が組まれてたりすると、ソッとチャンネルを代えてしまいますね。あくまで個人的な意見です。
初めまして。
30代後半男、90年代のジャンプ育ち世代です。
鬼滅の刃は本誌で1話だけ読み、その後触れずにいたらこんなことになってるので、今さらだけど読むべき(観るべき)かなぁ?と思って調べていたらこちらに辿り着いた次第です。
いや、まあ、「べき」とか言ってる時点で義務感ありまくりなんですが……
マンガは本来そういうものじゃないですよね。
一応、自分で面白い!読みたい!と思った作品は実際話題になったりすることも多いので、その琴線に触れなかった鬼滅の刃がこんなことになるとは、
ついにオレの感性も鈍ったか……まあ「少年」ジャンプだし青年(中年?)のオレは対象外だよなぁ……なんて思っていたんですが。
こちらの記事を読み、人気があるメインの層からは外れてるっぽい、ということで、ある意味ホントに対象外だったんですね(笑)
………け、決して、見限った作品の人気が出たから僻んでるわけじゃないんだからね……!
読んでないので内容についての感想等は述べられませんが、言えることがあるとするならば、
マンガに限らずどんなコンテンツでも、
「売れるもの」が「良いもの」とは限らない、ということでしょうか。
売れる要素があるものが売れる。
コンテンツの是非とは別の、マーケティング的な話ではありますが。
極論言ってしまえば、売れさえすればコンテンツの是非はどうでもいい、という場合もあるのかもしれませんね。
鬼滅の刃は少なくともマーケティング的には成功してますよね。そのターゲットに自分(達)は入ってなかった。
そもそも「良いもの」が人によって違うから難しい。それぞれで楽しめばいいんですけどね。
と、当たり障りない事を言ったところで退散します。
お邪魔しました。
(たぶん鬼滅の刃は読まないと思います)
みんなのコメント全然読まずに書きますが、自分も面白くないと思います。
3歳からジャンプを読み続けもう37歳ですが・・
鬼滅・・・別につまらなくはない。
名作の括りに入れてもいいかもしれない。でもそんなにレジェンドクラスの面白さはない。
名作を読みすぎなのだろうか。社会現象になる理由が本当に理解できない
※日本語が含まれていないコメントは投稿できません。(スパム対策)