2011年に放映されてから感動アニメの代表作となった「あのはな」
実はいまにいたるまで見ていなかった。
なぜなら、作画からして絶対俺の好みじゃねぇと思ったから。
ただ今回10年ぶりにテレビ放送するってんで、一足先にレビューしておこうかなと。
結論としては、 花の考察とか興味ねぇし、ゆきあつ怖ぇし、めんまはメンヘラだし、ストーリーと自分が高校生だった頃と比べても乖離しすぎていて、共感や懐かしさなんてものは1mmも感じなかった…。
当然感動もしてねぇ。
なぜなら「はい、ここから感動シーン始まりますよ〜、5秒前、4.3.2.1…はい泣いてください」ってゴリゴリの感動ポルノだから。
類似作ってほどでもないけど、ファンタジー要素いれつつ、男女グループの恋愛や葛藤を描く物語だと「orange」のが断然面白い。
というわけで、アニメ11話と映画を見た感想と考察を書いてみた。
動画再生時間:2分14秒
目次
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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
あらすじ
小学生のころ仲良しだった男女6人の複雑な人間関係や拗れを描いた物語。
ヒロインの「めんま」が事故死したことにより、メンバーたちは疎遠になっていく…。
時は流れ、高校生になった主人公「じんたん」の前に幽霊の「めんま」が登場。
これをキッカケに、かつてのメンバーたちが集まり始める。
「めんま」を成仏させるために、全員で奔走していくストーリー。
超平和バスターズの中身はギッスギスでなにも平和じゃなかった…
子供のころ遊んでいたメンバーたちは「超平和バスターズ」と命名し活動していた。
このころから現在に至るまでの過程や葛藤も徐々に描かれていくが、フタを開けてみれば、ガチのテラスハウス状態。
その関係性をわかりやすくしたのが
「あ→じ→←め←ゆ←つ|ぽ」
まずは彼らの特徴と関係性を軽~くおさらい。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
登場人物
宿海 仁太|あだ名:じんたん
ウジウジ野郎
本作の主人公であり、小学生時代は超平和バスターズのリーダー。
母親とめんまの死が重なり、人生の歯車が狂いだす…。
また高校受験にも失敗し、引きこもりになってしまった。
当時から「めんま」を好いていたが、仲間に煽られたことで「誰がこんなブスっ」が最後の言葉になってしまい、ずっと後悔している。
本間 芽衣子|あだ名:めんま
メンヘラお化け
本作のヒロインであり、小学生のとき事故で亡くなった女の子。
現代では「じんたん」にだけ見える幽霊として登場。
当時から「じんたん」を好きだったが、現世に現れたのは別の理由。
松雪 集|あだ名:ゆきあつ
努力する変質者
小学生の頃は、特に目立たない存在。
しかし、めんまへの想いは断トツで、もはや狂気のレベル。
過去の劣等感を糧に、勉学や運動に励み”見た目だけ“高身長イケメンに変貌。
安城 鳴子|あだ名:あなる
最悪の呼び名を付けられたエセギャル
小学生の頃から「じんたん」一筋だったが「めんま」という圧倒的強者にずっと嫉妬していた。
地味な自分を隠すようにギャルになってみたものの、なりきれない生真面目キャラ。
当時とんでもねぇあだ名で呼ばれていることに気づくのは、大きくなってから。
久川 鉄道|あだ名:ぽっぽ
現実逃避して急成長したおじさん
小学生のときは、チビでおバカなハナタレ小僧。
ところが現在はバイトで金を稼ぎながら世界を旅するバックパッカーという異端児。
体格にも恵まれ、表面上の性格は底抜けに明るい老けた十代。
しかし、誰にも言えない闇を抱えており、本心を隠すため気丈に振る舞っているだけ。
また恋愛面では孤立している。
鶴見 知利子|あだ名:つるこ
まともなのに報われない残念女子
小学生の頃から「ゆきあつ」に想いを寄せているが、めんまに敵わないことを悟り、よき理解者にとどまっている。
めんま亡き後、自分にもチャンスが…と思いきや、ゆきあつの二番手には「あなる」という伏兵がおり、一番救われないポジション。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
俺の感想
めんまのメンヘラ感は普通に気持ち悪い
ヒロインのめんまは、ロシア人のクオーターで、白銀のロングヘアーにジェイブルーとホリゾンブルーのキレイな瞳をしており、見た目はマジの天使ちゃん。
幽霊としての外見は高校生に成長しているが、頭脳は小学生のままの逆コナン女子。
そのせいか、普通にくっついてくるわ、股の上に乗ってくるわで、ただただ頭のおかしい女の子にしか見えない…。
「爪真っ黒、楊枝で取ってあげるね」ってとことか「うるせぇっ」としか思わねぇし、絡み方が3歳時の駄々っ子のようで、小学生ってのを考慮しても見ていてイライラする。
とはいえ免疫のない童貞たちには効果抜群、めんまを巡る”じんゆき戦争”は見ているこっちが恥ずかしくなるほど。
いやまだ「じんたん」の素直になれない感じはわかるんだよ。
好きな子に好きって、いきなりストレートかますのは大人でも難しいからさ。
ただ「ゆきあつ」はマジでヤバイっ。
コイツの本性を見た瞬間、一気にホラーアニメになった…。
ゆきあつの変態さは怖いし異常すぎてスルーできねぇって
ゆきあつもめんまが好きで、忘れられないんだけど、じんたんにしか見えないもんだから内心ハラワタ煮えくりかえっている。
で、なにを思ったか、俺もめんま見えるとかいいだしまして…。
まぁ自分のほうがめんまを好きだと自負しているし、しっかり告って気持ちも表明したし、フラフラしてるじんたんに腹立つところまでは理解できる。
でもさ、深夜に女装して山をうろつくってのは、さすがにまずくねーか?
というか意味がわからん。
いや、このシーン見て、当時の人たちは何も感じなかったんだろうか…。
マジでクソ怖いぞ。
頭脳明晰、身体も鍛えて、俺は勝組だぜ~ってドヤってた奴が女装して、夜の山ん中うろついてるんだぜ?
しかも結構な頻度。
いくら「めんま」を好きだとしても奇行種すぎだろ。
そんで、それがバレたあとも普通に接する仲間たちを見ていて、逆にこっちの心臓を捧げたくなったわ。
他にもめんまの髪色したカツラに「成仏しよっなっ」と話しかけながら頬擦りしたりしていて、普通に笑ってしまった。
えっ?こっち系の話なの?とあまりにも想像と違ったもんで。
このアニメ見ていると、自分はまだまだカッコつけて生きてきたんだなぁと思い知らされる。
今だからとかじゃなく、仮に高校生だったとしても「ゆきあつ」の行動と自分の価値観に違いがありすぎて、ただただ怖いとしか思わん。
これをピュアだとか素直だと受け止めるには、ちと荷が重すぎる。
未視聴の方は、ぜひ大暗黒黒歴史をやらかすゆきあつホラーをご覧あれ。
本間イレーヌの対応は親としてどうかと思うわ
めんまの天使っぷりは、ハーフの母親からきてるんだけど、この親がなかなかのクソっぷり。
めんまが死んで悲しいのはわかるんだけど、息子もいるわけじゃん?
息子のさとしをガン無視でおねぇちゃんだけってのは、あまりにもかわいそうだった。
だから娘を失った母親にじゃなくて、甘えたい気持ちを必死に抑えて、強くあろうとする息子のさとしに感情移入しちゃったな。
ねぇちゃん死んでから5~6年、母親の目にはめんましか映ってなくて、親父さんはそんな母親に呆れて会話もほとんどなくなった居心地最悪の家庭で、腐らず1人努力してる「さとし」アッパレだろ。
極めつけは、娘の願いをかなえるために集まってくれた友達に対し「結局自分たちが楽しんでるのよね、芽衣子をダシにして」とつっかかる始末。
事故直後に不安定になるのはわかるけど、5~6年たってあの態度は親側の視点で見るとありえねー。
別に娘のことを吹っ切れってことじゃなく、せめて娘の友達の前では気丈にふるまおうやと。
つるこが優勝の件
上述の通り、恋愛面はかなり入り乱れてるんだけど、俺の中では想いを押し殺し、感情をなるべく見せない「つるこ」の気高さが一番良かった。
「じんたん」はウジウジしてるし
「めんま」はメンヘラだし
「ゆきあつ」は怖すぎるし
「あなる」は頭悪いし
「ぽっぽ」は蚊帳の外だし
「つるこ」が一番大人でまとも。
俺も他人に自分の気持ち伝えるの苦手なほうだから「つるこ」の気持ちすげーわかるんだよな。
「好き」って感情を伝えるのは言葉が一番早いけど、好きな男に負けまいと必死に勉強して進学校入って、学年2位のゆきあつに引き離されないように学年4位キープの不言実行って、その姿勢に惚れるわ。
かぐ告の白銀会長の逆パターン。
あと好きな男にこのセリフを言い放てるのが良い。
「自尊心のバランス取るために都合よく使わないでもらえる?」
これだけだと堅物にも見えるが、めんまが幽霊としているってわかったら、ビビってあなるに抱き着いちゃう当たり、普通に女の子なんだよね。
このギャップもGood。
あとコンタクト&ショートのが可愛い。
結論:気持ち悪さの方が目立って感動できない
以上が「あのはな」を最近見たおっさんの感想だ。
ゆきあつの奇行があまりにもぶっ飛んでて、俺の集中力も同時にぶっ飛んだ。
冒頭でも述べた通り、あまりにも感動を狙いすぎてて逆に冷めちゃったな。
でも本当にピュアな高校生くらいまでなら結構楽しめるのかもしれない。
最近は「涙活」ってのもあるくらい感動による涙には健康効果があるみたいだから、泣ける作品をストックしておくのはおすすめだぜ。
俺の涙腺を刺激するシーンはこんなの
【ワンピースのアニメ泣ける感動シーン】俺のランキングベスト5
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見る順番としては、アニメ→劇場版。
劇場版はアニメの補足もあるので、ほんの少し別の角度から見ることができる。
ほいじゃ。
動画再生時間:2分14秒
コメントはお気軽にどうぞ
コメント一覧 (2件)
はじめまして!初コメさせていただきます!自分もマニオさんと同じ様な感想でした!其れと、ぽっぽがめんまを見殺しにしたのに、会いたがってるのは矛盾しているなぁって思いましたね…
ガックンロール様
コメントありがとうございます。
確かにそこもおかしいですよね。
キャラクターの心情にリアリティがないので、作品に入り込めませんでした。
私も捻くれたところはありますが、王道作品で泣けないわけではないんですよね。
それこそ子供向けアニメの代表作「帰ってきたドラえもん」とか「クレしん」でも全然泣けます。
ただ「あの花」は、めんまが小学生なのを考慮してもしつこすぎますし、主役の高校生達の行動が異常だったり、めんま母の言動も不快感が強すぎて、いちいち冷めちゃいました。