ラブコメ…普段あまり感情を表に出さない俺も思わずニヤけてしまい、読者でありながら、作者に主導権を握り潰される領域展開。
男のデリケートな部分にズケズケと介入し、心を観音開きにさせる。
一度開かれた門は、たとえ魔封環を使っても閉じることは不可能だ。
恋愛漫画で一番好きなジャンルである。
過去作も含めれば、紹介したい作品は山ほどあるが、今回は2021年7月現在も連載中のものだけを紹介している。
※「ヲタクに恋は難しい」は2021年10月14日発売の11巻にて完結
それでは厨二をこじらせた男が、30を過ぎた現在も読み続けている至極の5作をどうぞ。
目次
電子書籍キャンペーン情報
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【最新】ラブコメ漫画おすすめ
最高傑作5作品
登場人物全員アホの2/2の純情な感情
【僕の心のヤバイやつ】
作者 | 桜井のりお |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | マンガクロス |
発売日 | 2018年12月31日 |
連載中 | 既刊:7巻 |
俺の一言 | 下らなさを振り切ってる |
誰しも一度は考えたことがあるであろう、この世から消えてほしい存在…。
特に学生時代は、教室でバカ騒ぎし、迷惑をかけることでしか自己表現ができないヤンキーやパリピだったり、自分の好きな人と他のクソ野郎のイチャコラを7×4mの閉鎖空間で強制的に見させられる地獄には、尋常ならざる殺意を覚えたものである。
他にも…
長男なのに「勇次郎」なアイツは、地上最強の生物だから宇宙に放り出して、窒息死させればいいのか?
とか
主人公なのに人を殺しまくる「佐一」は、不死身だから、殺すなら首を切り落とすまで安心できねぇ。
とか
ただのハゲマントなのに強すぎて喧嘩相手がいない「サイタマ」は、デスノートがなきゃ殺せねぇだろ…
などと日々心のなかで、誰かを殺す妄想をするオレ兼主人公「市川」
そんな冷徹なシリアルキラーが今もっとも殺したい相手がヒロインの「山田」だ。
©僕の心のヤバイやつ
170cmを超える長身モデル、豊満なナイスバディ、ソーシャルディスタンスガン無視の距離感…
市川は、この絶世の美女を苦痛に歪めたい願望を持っていた…。
この漫画の何が良いかって、登場人物が全員アホなのに、ワードチョイスが神がかっているところ。
バランスで言うと、ラブ2:コメ8くらい。
例えば、クラスのお調子者「足立くん」があれやろうぜあれ「女子もオナニーにしてるの?」って聞いていくるゲームとか言い出すので、いやそんなゲーム聞いたことねぇわって、読者にもツッコむ隙を随所に作ってくれている。
そのおかげで我々は中2にタイムリープ…いやもっと言えば、クラスメイトの一員かのような没入感を味わえるのだ。
また舞台を中学にしたのが、正解だったと先を読んでいくとわかる。
まさに厨二病であり、中坊だからこそ通用するノリと絶妙なバランスで構成されているからだ。
基本は9〜10コマくらいの1話完結型で、1巻あたりの目次は15話あるけど、サクッと読めてしまう。
陰×陽コンビの王道ラブコメだが、言い回しのセンスが天才的な作品。
マニオ
Amazonレビューが2,000件を超えてるラブコメって、多分これだけじゃねぇかな?
©僕の心のヤバイやつ
5段階評価
- 面白さ
- 4.0
- お色気
- 1.0
- 感情移入
- 4.0
総評:(4.0)
→DMMブックス|→ebookjapan
→まんが王国|→Amazon
→コミックシーモア|→BookLive!
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ラブコメ界のゴッドファーザー
【かぐや様は告らせたい】
〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
作者 | 赤坂アカ |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ヤングジャンプ |
発売日 | 2016年3月31日 |
連載中 | 既刊:25巻 |
俺の一言 | 好きな漫画ベスト10入り |
人間としてこの世に生を受けた以上、思考を放棄してはならない。
感情だけで動くことは愚の骨頂であり、低能な動物となんら変わらない。
しかし、どんなに明哲で理知的な人間もバグを起こすフィールドがある。
それが「恋愛」だ。
この物語は、2人のプライド狂が相手に告らせるため、己の知力をふり絞る一風変わったラブコメである。
主役に加え
- 絶妙に空気を読まない「藤原書記」
- 的確なツッコミをする陰キャ「石上会計」
- 変幻自在のキャラを持つ使用人「早坂 愛」
などクセのあるキャラたちを交え、頭脳戦を繰り広げていく。
©かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
カラー版だと、藤原書紀の可愛さ、かぐや様の品の良さ、なにより作画全体のエモさ、エロさ、すべてマシマシ効果抜群だぜ。
今一番好きなラブコメは何か?と聞かれたら、迷わず「かぐ告」と答える。
それほどに中毒性があり、過去に読んできたラブコメとはまったく異質の作品。
ラブコメ読者層の8割は男性だと思われる。
そのため、通常はお色気シーンで間を持たしたり、惹きつけるものだ。
というより、その方が楽なのである。
科学的根拠こそないが、人間の三大欲求の1つとも言われている性欲を刺激すれば、多少物語が破綻していてもスルーできてしまうからだ。
ところが、かぐ告は14巻までキスもしねぇし、お付き合いもしねぇという少女漫画もお手上げレベルの純情ピュアキャピの3連コンボ。
にもかかわず、赤坂先生の同じ人間とは思えねぇほど化け物じみた共感力のおかげで、AVの無限関連動画のようにドハマリしてしまうのだ。
とはいえ、アイデアそのものが独創的なのではなく、話の構成や時流に乗っかった話題にギャグを掛け算するのが非常に上手いタイプである。
そのあまりにも洗練された流れは、もはや読んでいる時間すら消し飛び、気がつくと読み終わっているキング・クリムゾン漫画。
エロなし、作画下手、ハーレムでもないのに日本一売れているラブコメ界の常識を覆した傑作。
マニオ
©かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
5段階評価
- 面白さ
- 5.0
- お色気
- 1.0
- 感情移入
- 5.0
総評:(5.0)
→DMMブックス|→ebookjapan
→まんが王国|→Amazon
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日本語に脳みそがレイプされる
【化物語】
原作 漫画 | 西尾 維新 大暮 維人 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
発売日 | 2018年6月30日 |
連載中 | 既刊:16巻 |
俺の一言 | 西尾維新の才能に嫉妬しまくり |
世界で一番難しいとされている日本語。
そんな言語の可能性を存分に引き出しているのが本作である。
この漫画は
「言葉」により構成され
「言葉」によりラブを語り
「言葉」によりコメを表現する
なんとも情緒に富んだ物語である。
変人と怪異(バケモノ)が複雑に絡み合いながら、点と点を繋げていく異世界ラブコメ。
©化物語
大暮維人先生の見るだけで鼻血出そうなほど、エロ美しい作画はいまだ健在。
本作は物語うんぬんは関係ない。
原作者の西尾ワールドを好きになれるか?
彼の言葉遊びを楽しめるか?
その一点に集約できる。
この第一関門を突破できてから、ストーリー性やら、怪異との戦いやら、吸血鬼の考察やらを愉しみ、語ればよい。
まるで脳内がバグを起こしたか?と錯覚するほど、奇異の癖強さに好き嫌いがハッキリ分かれる作品ともいえる。
例えば、ヒロイン戦場ヶ原の裸体を見た主人公に対し、こんな言い回しがある。
それよりホラ何か、あるでしょう?
感涙にむせぶとか
感に打たれるとか
美しさに目も眩むとか
思わず礼賛の詩を即興で詠んでしまったりとか。
このくどさ、しつこさ、ひねり、茶目っ気、柔軟さ、遊び心を面白いと思えるか?
それが化物語であり、それ以上でもそれ以下でもない。
そこにきて、漫画ならではの楽しみは、大暮維人先生の圧倒的な画力で描ききる女体の曲線美…。
化物語を漫画化するなら、オオグレくん。大暮維人くん。しかいないと誰もが思っていたはずだ。
日本語の可能性を無限大に広め、唯一無二の言葉遊びを楽しめる厨二作品。
マニオ
物書きをしている身からすると、西尾先生が一番の化け物である
©化物語
5段階評価
- 面白さ
- 4.5
- お色気
- 4.0
- 感情移入
- 3.5
総評:(4.5)
→DMMブックス|→ebookjapan
→まんが王国|→Amazon
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理性と知性がぶつかり合うロジカルラブ
【理系が恋に落ちたので証明してみた。】
作者 | 山本アリフレッド |
出版社 | フレックスコミックス |
掲載誌 | メテオCOMICS |
発売日 | 2016年11月5日 |
連載中 | 既刊:10巻 |
俺の一言 | 普通に美男美女 |
物事の判断とは、直感的にするべきだろうか?それとも論理的にするべきだろうか?
その答えは、人により変わるだろう。
しかし世の中には、直感がどれだけ正しいサインを出していても、論理で理解しなければ前に進めない者たちがいる。
それはこと恋愛においても、例外ではない。
ここに美男美女にくわえ、頭も切れる才ある若者が2人いる。
普通に生活をしていれば、人並みの人生は確約されているほど優秀な理学生だ。
だが、彼らは並みの人生で満足したりはしない…。
答えさえわかれば、その過程などどうでもいい、その辺の一般人とは訳が違う。
疑問に思ったことはどんなことでも「公式を導き出す」それこそが彼らの使命。
そんなガチコチ理系脳を持つ男女がこの度超難問に挑戦する。
お題「好きの定義」を求めよ。
©理系が恋に落ちたので証明してみた。
とはいえ、基本はイチャコラバカップルの日常を見せられるので、普通のラブコメとして十分に楽しめる。
メインの登場人物は5人だが、それぞれ個性があり、絶妙なバランスがオタク心を弄ぶ。
5人の特徴
- 雪村 心夜(ゆきむら しんや)
大学院1年、本作の主人公
基本的に感情が欠落しており、ドがつくほどの理系バカ
- 氷室 菖蒲(ひむろ あやめ)
大学院1年、本作のヒロイン
感情がやや強い、超絶美人
- 楓 言葉(かえで ことのは)
大学4年、可愛い後輩だが男を軽々ぶん投げる武道家でもある
- 棘田 恵那(いばらだ えな)
大学院2年、一番先輩で圧倒的な才女
見た目はミクロなロリ系、ゲームオタクでほとんど寝ている
- 犬飼 虎輔(いぬかい こすけ)
大学4年、研究室では一番アホ
エロゲー好き過ぎて、研究発表会で力説するほど
そして絵もエロウマ。
ヒロインの氷室は、切れ長の目、ロングで銀色の髪、抜群のプロポーションで完全に俺のドストライク、マジお可愛いこと。
正直、作中に出てくる公式のほとんどはわからないが、マスコットキャラのリケクマ君が空きページで詳しく解説してくれているから助かる。
メジャー雑誌で掲載されていれば、間違いなくもっと売れている作品。
マニオ
©理系が恋に落ちたので証明してみた。
5段階評価
- 面白さ
- 4.5
- お色気
- 3.0
- 感情移入
- 3.5
総評:(4.0)
→DMMブックス|→ebookjapan
→楽天ブックス|→Amazon
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オタクの理想郷ここに爆誕
【ヲタクに恋は難しい】
作者 | ふじた |
出版社 | 一迅社 |
掲載誌 | なし |
発売日 | 2015年4月29日 |
完結 | 11巻 |
俺の一言 | 二人の関係性はマジで理想 |
ひとえにヲタクと言っても、その種類は万物の数だけ存在し、とても端的に表せるものではない。
そしてヲタクの最上位に位置する者こそ「ガチヲタ」である。
ある者はゲーム、またある者は漫画、はたまたコスプレイヤーなど、どんな分野にせよガチヲタの愛と知識と行動量は常人のそれを遥かに超えているものだ。
しかし、余りある情熱は時として周囲を置き去りにし、実社会の生活に弊害をきたすこともある…。
そこで生まれたのが余所行きを完璧に使いこなし、日常にシレッと紛れ込む「ハイブリットヲタク」だ。
主な登場人物の特徴
メインキャラの4人(全員同じ会社)
- 桃瀬 成海(ももせ なるみ)
表向きは26歳のOL、裏ではゴリゴリの腐女子、守備範囲広め
貧乳だが顔面偏差値は東大並
- 二藤 宏嵩(にとう ひろたか)
26歳、成海の彼氏兼幼なじみ、寝食を忘れるほどのゲームオタク
184cmの長身メガネイケメンだが、成海のタイプではない
- 小柳 花子(こやなぎ はなこ)
27歳、会社の先輩、男装専門コスプレイヤー
巨乳のインテリ系美人
- 樺倉 太郎(かばくら たろう)
28歳、花子の彼氏兼漫画とアニメのライトオタク
顔面凶器のツンデレスポ根系男子
サブキャラの2人
- 二藤 尚哉(にふじ なおや)
19歳、大学生、非オタの無害系ほんわか男子
イケメンだが、作中では癒やし犬のようなポジション
- 桜城 光(さくらぎ こう)
19歳、大学生、極度のあがり症でコミュ障
名前と見た目からよく男性に間違われているが、ゲームの腕は超一流
4人のダブルカップルを主軸に、ヲタクの理想と妄想を全部詰め込んだバーチャルラブコメ。
©ヲタクに恋は難しい
特に主役カップルの仲の良さときたら、見ているこっちにまで伝染するほど幸せオーラ全開。
まず本作はタイトルミスだ。
恋は難しいどころか、非オタも憤慨するほどリア充している。
さらに、登場人物の顔面やスタイルレベルが高すぎるので、リアルなオタクっぽさは全くない。
なので、こんなこといいな できたらいいな あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど〜の完全ドラえもんの世界観。
だからこそ、漫画本来が持つ魅力、夢を見させてもらえる。
特に主役の2人は、喧嘩らしい喧嘩は一切せず、本当に仲良し。
男から見ても女性から見ても、嫌味が一切ないほどおとぎの国。
その心地よさときたら、装置いらずのVR世界。
気をしっかり持たないとリアルな恋が二度とできなくなるほど、ウラヤマCの連続である。
オタクを現実からさらに引き離す、ユートピア作品。
マニオ
誰も傷つけないなかやまきんに君のような作風は、ニヤニヤ系ラブコメの教本
©ヲタクに恋は難しい
5段階評価
- 面白さ
- 4.0
- お色気
- 1.0
- 感情移入
- 4.0
総評:(4)
→DMMブックス|→ebookjapan
→楽天ブックス|→Amazon
→コミックシーモア|→BookLive!
お好きなところで試し読みからどうぞ
結論
ラブコメ漫画は恋愛ジャンルで
1番おすすめ
以上、2021年も連載中のおすすめラブコメ漫画を5作紹介した。
化物語は好き嫌いありそうだけど、他はどれを読んでも外さないはずだ。
最近は、言い回しや言葉遊び(造語など)が優れている作品に惹かれる傾向がある。
ニヤニヤしたい気分の時はラブコメこそ最強じゃぜ。
スクロールできます
表紙 |  |  |  |  |  |
タイトル | 僕の心のヤバイやつ | かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 | 化物語 | 理系が恋に落ちたので 証明してみた。 | ヲタクに恋は難しい |
巻数 | 連載中:7巻 | 連載中:24巻 | 連載中:16巻 | 連載中:10巻 | 完結:11巻 |
試し読み | →1巻を読む | →1巻を読む | →1巻を読む | →1巻を読む | →1巻を読む |
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