鬼滅の刃【23巻】レビュー|すみません最終巻までジャンル間違えてました

遂に最終巻を迎えた鬼滅の刃。
長かった…本当にここまで長き道のりだった…。
おそらく今後の人生で、自分が心底つまらないと思っている作品をすべて揃え、さらにレビューとして創作するのは、後にも先にもこれ切りだろう。
約1年にわたる俺の鬼滅街道も本日をもって終焉を迎える。
光と闇は表裏一体であることをこれほど体現した作品も珍しい。
鬼滅フィーバーの裏側で、無名の個人ブログに430件以上のコメントが届いているのだから。
さて回想はこれくらいにして、本題のレビューへと移る。
ネタバレあり
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鬼滅の刃:23巻

- 作者:吾峠呼世晴
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 発売日:2020-12-04
- 完結:23巻
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手段を選ばずが想像の斜め上から過ぎて大爆笑

前巻のおさらいだが、無惨にぶち込んだ薬の効果は4つあったとされていた。
これにより術も出せなくなり、疲労困憊、そして日光…この機を逃せば二度と無惨を倒すことは叶わない…。
一体どんな技で追い込むのか?
珍しく輝利哉も焦っている。
「次!!行きなさい!!」

必殺!!車ドゴン×3台
ここにきて急に出してきた大正感。
薬による手段を選ばない発言が目クソ鼻クソに思えるほどの節度のなさに大爆笑したわ。笑

車が本格的に生産開始されたのって、関東大震災のあとだからこの物語は大正12年前後ってことだね。
伊黒と甘露寺の茶番劇が最高に面白い

虚な眼…もはや視力があるのかも怪しい…。
やっと、やっと崇高な死の儚さを拝めるのか?
からの〜〜〜〜〜〜

私のことお嫁さんにしてくれる?
あぁ笑った笑った。
最終巻で鬼滅の面白さにようやく気づけました。
視点をアラレちゃんレベルまで下げて読めってことね。
今まで今後に期待をして、無駄に考察をして、代替案を考えて、鬼滅がより良くなるには…なんてことを思ったのは出過ぎたマネだったようです。
\動画再生時間:2分38秒/

今から外をキーン!!と走って、うんち突いて寝ます
追記:コメント欄で「お前さんわかってねぇなぁ」とツッコまれたので、Twitterで初の二次創作?なるものを作ってみたぜ。
わーんボカボカボカの伏線

わーん、ボカボカボカ
伊之助〜男らしさが売りだったお前がどうした?
炭治郎がやられて気でも狂ったか?
いや待てよ、そういえば煉獄が死んだ時も同じような描写があったな…。

わぁぁぁぁん、ポコポコ

わぁぁぁんぎゃぁぁぁぁん
すみません見逃してました。
悲しみの度合いを「ポコポコ」の上位互換「ボカボカボカ」で表したわけですね?

これが本物の伏線ってやつか…恐れ入ります
究極の生物が信じるものは己の力のみ
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無惨さんよ…最後の最後まで何やってんだよ、本当に。
「炭治郎待て!!待ってくれ頼む!!炭治郎炭治郎行くな!!私を置いて行くなアアアア!!」
じゃねぇんだよ。
お前は振られた直後のメンヘラか。
そんなに究極の生物を目指したいなら、齢16にして地上最強の生物となった男の話をしてやろう。
- 30過ぎたおっさんが満身創痍の15歳の少年をぶちのめして、臆面もなく高笑いできる精神性
- グリーンベレーとたった一人で交戦中でもわずかな時間で女を貪る異常性
- 人の決闘に突然現れて、ちょいと意見されただけで、フルスイングの裏拳をぶっ放し勝手に決着をつける独尊性
- 毎日人を殺傷せずにはいられない極限まで高められた暴力性
- 自分の妻にぶん殴られ、唾を吐きかけられ、首元に噛みつかれながら「なんていい女なんだ・・・・・・・・」と言いながら抱き殺すサイコ性
\動画再生時間:6分13秒/

どうだ?知れば知るほど究極だろ?
これがお前の目指す究極生物のカタルシスだ。
仲間の弔いシーンはマジで笑えねぇ
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ここまで散々笑わせてもらったが、ここだけはマジで笑えねぇ。
お前らみたいなチンチクリンを生かすために、生きたまま喰われ、足を切断され、腕をもがれ、耳を失い、目を潰され、およそ常人では理解できないほどの苦痛を味わい死んでいった仲間の弔いだろ?

無惨に蹂躙されて、身体震わすほど悔しかったんじゃねぇの?
なぜこんなにふざけてられる?
花を供えるより炭治郎んち行きたいってどういう神経?
花をぶん投げながら走るシーンは誰に向けて書いてんの?
大人は自己責任だからいいとして、今の子供達にこれを楽しめとでもいうのか?
平時どれだけふざけてても構わないけど、ここって時は締めなきゃ内容云々のレベルではない。

それに死闘を繰り広げたあとの第一声が「髪切ったんですね!」ってありえねぇだろ
例えば「NARUTO」
ぶっちゃけストーリーは好きだけど、ナルト本人は全然好きじゃねぇのよ。
「だってばよ、だってばよ」ウルセェし、シカマルとかロック・リーとかヒナタとか他のキャラのが数億バイ魅力的だから。
たださ三代目火影が里を守って死んだ時の弔いシーンは今でも強烈に脳裏に焼きついてるんだよ。
普段からやかましいくらい元気と友情の押し売りで、空気読めない「ナルト」がこの表情だぜ。
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面倒くさがりのシカマルだって、1mmもふざけちゃいねぇの。
ここに参列している数百人以上の忍びは全員、追悼の意を表しているんだよ。
幼稚園児じゃあるまいし、お前らチンチクトリオは鬼殺隊に入って何を学んだんだ?
結局これが本音だろ?
鬼滅を読んでなにも感じないのは、こういう所。
どれだけカッコイイ語彙を使おうが、痺れるセリフを吐こうが、それらしいナレーションを入れようが、絶対に外してはいけない見せ場やシーンでことごとく外す。
だからそれまでの全てが、茶番であり上部だけの言葉を綴っているに過ぎないと感じてしまうのだ。

鬼殺隊に憧れる少年にこれだけは伝えたい

誰がなんと言おうと、鬼滅の刃がヒットしているの事実であり、そこに対し非難するのは大人がするべきことではない。
それがたとえダッサいマーケティング戦略だとしても…。
今を生きる少年にとっては、かつて我々が「DB」や「るろ剣」に心を躍らせたのとなんら変わらないからだ。
まだ年端もいかぬ者であれば、炭治郎を本当に優しいと思っているかも知れない…。
だが本当の優しさとは、己に余裕のある人間からしか出てこないものである。
自己犠牲の上に成り立つ「優しさ」とは、所詮偽善であり、戯言に過ぎない。
- 苦しい時は無理強いをせず苦しいと声を上げれば良い
- 辛い時は辛いと信頼できる者に打ち明けて良い
- 悲しい時は目が開かなくなるほど泣き叫べば良い
自分に余裕がない時に、他人に手を差し伸べる必要などないのだ。

それこそ日本教育が長い年月をかけ、作り上げ、洗脳してきた利他主義こそ美しいの正体だ。
鬼滅における最大の失敗は、人格者の不在であることは言うまでもないだろう。

応援してくれた読者さんへ
鬼滅の感想を最初にアップしたのが去年の12月。
そこから約2ヶ月後の2月に「鬼滅の刃 面白くない」ワードで検索順位一位になった。
そこから今日まで、たくさんの読者さんがコメントをくれて、議論したり遂には専用サイトに引越しまでしている。
またWEBマーケターとしても、批評というジャンルに挑戦し、日本一になれたことは新たな引き出しとして力になった。
このサイトは「漫画とアニメ」を語るためだけに作ったが、今本業とは別に4つのサイトを運営しており、ぶっちゃけ他のサイトの方が収益性が高いのだ。笑
俺自身まだまだ未熟であり、漫画の感想だけ書いて飯を食えるほどの余裕はない。
あくまで時間のある時に書くスタンスで、細々と運営していくつもりだ。
にも関わらず、こんな無名ブログを楽しみにしてくれていた読者さんには感謝しかない。
ありがとう。
かりそめの言葉や他人の言葉ではなく、あなた自身が感じた視点や感想は、今後も楽しみにしているぜ。

今度は、本当に面白い作品で語り合おうや
結論:ダークファンタジーじゃなくてギャグ漫画でした
以上が鬼滅の刃23巻のレビューだ。
いや〜最高に笑えた最終巻だった(棒)
己の無知さを改めて思い知らされたよ。
この俺様としたことが、基本中の基本ジャンル規定を最終巻まで見誤ってしまった…。
こんな締め方で納得する読者がいるとは…世の中まだまだ広い。
井の中の蛙でした、出直してきます。

鬼滅の刃:23巻

- 作者:吾峠呼世晴
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 発売日:2020-12-04
- 完結:23巻
\最強の電子書籍ストア!!初回最大100冊半額/
コメントはお気軽にどうぞ
只今のコメント数 (26件)
マニオさんのレビューに今まで救われていた者です。最終巻まで書いてくださってありがとうございました。
本誌を追っていた当時、熱狂的な人気を博して鬼滅の話題を聞かない日はない今日この頃…周りが大絶賛するものだから、「私の感覚がおかしいのか?皆にとって違和感はないのか?」と日々悩んでおりましたが、このレビューを拝読して安心するの繰り返しでした。
本誌で読んだときもラスボスとの戦闘がもはやギャグに思えるレベル、今にも死にそうな人間が元気に喋る、全く笑えない不謹慎墓参り、兄妹の絆どこいった?など…ツッコミが追いつかないほどに酷い最後だったように思います。
マニオさんのレビューには全面同意です。
今のブームが早く終わってほしいと常々思っています。
初めまして!30代半ばの女ですが、普段からあまり漫画は読みませんが、子供の頃は弟の影響でジャンプを(ハマったものは)読んでました。ちなみにNARUTOが1番好きです。
後輩からオススメだよ!泣けるよ!と言われて強引に鬼滅の単行本を読みましたが、全然面白くなくて、こんなに世間では流行っているのに、自分がおかしいのかなとずっとモヤモヤしており、アニメを見てみたりもしましたがそれでもダメで…この記事にたどり着き非常に共感しました。
ハマっている方には申し訳ないのですが、私が鬼滅を読んだ感想は、今までジャンプの大作のキャラクターやストーリーの盛り上がった良いところだけをコピペしただけの内容にしか思えず、だからか内容が薄っぺらい。攻撃シーンでは何をしてるのかがマジでさっぱり分からない…、ギャグも無理やり頑張って入れたんだな〜っていうのが伝わってくる…(そして面白くない)、恋愛シーンもまさしくそれ。無理やり感半端ない。そして最後の無惨との戦いは、これは勝てない…どうやって倒すだ…?!とラストに期待していたら、逃げ出すやら、巨大ベビー化するやら、車で体当たりやらで爆笑!!無惨の顔が真っ二つに割れて、舌付きの巨大な口が出てきた時は爆笑しました!!漫画を貸してくれた後輩に「どのシーンで泣けました?」「どうでした?」と目をキラキラさせて聞かれたので、「うん…よかったよ…」と言って返却しました。どうしてもモヤモヤを吐き出したくてコメント欄をお借りしてしまいました。記事とても面白かったです!お疲れ様でした!
韓国ドラマだったんじゃないかな
水戸黄門?仮面ライダー?的な成分で出来てると思うよw
暇な女性が嵌まったんだと思いますよ、キャラがイケメンが多いのでね
敵も大変だったんだよー的な描写が多すぎるし、こういうのは女性が大好きな成分ですね
キメツはアニメでブームになったと言われてるのでおおよそ当ってると思います
主題歌が良かったのでそこからSNSで流行ったらしいですよ
頑張って最後まで見ましたが糞つまらなかったですwストーリーが単調すぎるw
アニメだと技がわかったけど漫画だと何してるかわけわからんわ、マジ糞漫画だった
流行ってるから根性で見たけど面白くなりそうなところで終了みたいな感じ、こんなん小学生でも
作れそうな展開だと思った
はじめまして
脈絡なく愚痴らせてもらいます。
鬼滅のアニメ、漫画、ファンブック1と2を集めて読みました。妹にアニメを教えてもらい、そこからはまって単行本を集め終わると本誌の方を読んでいました。黒死牟戦の頃です。戦国時代の回想シーン好きすぎて何度も読み返しました。無惨戦で住吉と縁壱のシーンが出てきたとき、彼にとって巌勝はどんな人だったのか、兄が鬼になったときどう思ったのかなどが知れると思ったらさらっと流されてポカンとなってしまいました。縁壱の内省とか聞きたかったです。(巌勝やうた、鬼殺隊、お館様らへの)
最終回ひとつ前の話、本誌では見開きカラーがあったんですが、そこの炭治郎の台詞が「悪い鬼がいない世界になった」と書かれていて、この悪い鬼が無惨だけなのか鬼全てなのか議論になったのですが、単行本では「人を食う鬼」となっていたので後者であることが判明しました。無惨だけだった場合でももう少し別の表現はなかったのかと思ってしまいたしたが。
鬼の人間時代の過去や鬼になった理由をたくさん描写してきたのに、全て「悪い鬼」と言うのだなと言うのだな、初期の手鬼の手を握った炭治郎なら「哀しい鬼」みたいな表現をするんじゃないかなと思いました。「悪い鬼」、「人を食う鬼」はいなくなっても「人を鬼にした人」はいなくならないわけで。鬼になることでしか生きられかった人に、そのまま死んでればよかったのにと言っているように聞こえてしまって。私の受け取り方の問題もあるかもしれませんが。
苦手になってしまったのに漫画やファンブックを集めたり映画に行ってしまうのって、別れた恋人の近況を友達にきいてしまうみたいな気分です。
脈絡なく愚痴を吐いて少しすっきりしました。ありがとうございます。
マンニメさんには、大好きなものが変質していったのにそれでも追いかけてしまう経験はありましたか?
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